TeraTermをはじめからていねいに

UNIX系列のOSでは一台の高性能マシンを数台〜数千台のクライアントから接続して利用することが前提なので、
当然ながらネットワークを介して利用するための規格も用意されています。
従来はTelnetという方式が多く利用されてきましたが、Telnetは通信内容を暗号化しないので、
ログイン時のパスワードなども盗聴することができ、危険性が高いものでした。
そこで登場したのがSSHという規格で、これはクライアントとサーバー間をすべて暗号化通信でつなぐ方式です。
こうすることで安全にネットワーク経由でシステムを利用できます。
ここでは代表的なSSHクライアントのTeraTermを使って、学校のサーバーに接続する方法を説明します。

1.TeraTermのインストール

何はともあれTeraTermをインストールしないと始まりません。

ここからダウンロードしましょう。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックで起動させます。言語を日本語に設定して、
次の画面が出るか確認します。

インストーラが正常に起動したら画面の指示に従ってインストールの設定をしていきます。
まず、使用許諾契約。同意できるのなら「同意する」を選びます。
次にインストール先。変更の必要はないので「次へ」をクリック。
インストールコンポーネントの選択も標準のままでOK。
最後に言語設定があるので忘れずに「日本語」を選びます。

あとは「次へ」をクリックしていけばインストールが始まります。

  • 3.LogMeTTのインストール

インストールが始まると、TeraTerm本体のインストールと同時にLogMeTTのインストールも行われます。
LogMeTTは面倒なログイン認証を省いたり出来る便利なツールなので(一応)インストールしておきます。
(※:TeraTermにはログインパスワードなどを保持しておく機能はありません)
画面の指示に従い、「Next」をクリックすればOKですが、次のような画面が出たら、
画面のように設定しておきましょう。

こうすることでLogMeTTの常駐とデスクトップへの無駄なショートカットアイコンの作成を防ぎます。
これ以外にもいくつか同時にインストールされるソフトがあるかと思いますが、原則は「Next」「I accept」で進めればOKです。

  • 4.インストールの完了

以下の画面までくればインストール作業は終了です。

2.TeraTermでの接続

インストールは初回のみですが、以下の作業は実際にログインする手順で、リモートからシステムを利用する際には必ず行います。

スタートメニューに登録されるので、そこから起動します。

  • 2.接続サーバーの指定

起動すると以下のような画面が出るので接続先のサーバーのアドレスを入力し、「OK」をクリックします。

  • 3.known hostsリストへの登録

サーバーへ接続するとすぐに認証画面が出ますが、少し放置すると以下のような画面が出ます。

これは接続先のサーバーが適切なものかをユーザーに確認するもので、一度known hostsリストに登録すれば再び出ることはありません。
接続先サーバーが正しいか確認して「続行」します。

  • 4.認証

known hostsリストへの登録が済んだら認証画面です。
必要なユーザーIDとパスワードを入れます。
入れたら「OK」で続行します。認証方法は「プレインテキスト」のままでOKです。

  • 5.ログイン完了

ログインして以下のような画面が出ればOKです。
普通のターミナルと同然に使えます。

    • 参考 切断のしかた

作業が終わったらサーバーから切断します。起動しているすべてのプログラムの終了が完了したら、
「ファイル」→「接続断」とすることでサーバーから切断できます。
切断と同時にTeraTermは終了するので再び使う必要があれば立ち上げ直してください