応用情報技術者試験のまとめ

応用情報技術者試験合格証


応用情報技術者試験に合格しました。一発でいけました。
参考になるかわからないですが、一通りの流れをまとめておきます。

成績

成績はこんな感じ。

午前 午後
88.75 78.0

やはり選択式の午前のほうが高得点ですね。
個人的には6割チョイギリギリ合格だと思ったのですが思いのほか余裕をもって合格できました。
午前試験の分野別得点は、

ストラテジ系 マネジメント系 テクノロジ系
22.5(90%) 11.25(81.8%) 55.0(89.7%)

ストラテジ系が最後まで苦手で直前までやりこみましたが
逆に一番正答率が高かったという…。マネジメント系は当日記憶がごちゃごちゃになった覚えがありますorz
午後試験では、

  • 2.プログラミング
  • 3.経営戦略
  • 4.システムアーキテクチャ
  • 5.ネットワーク
  • 9.情報セキュリティ
  • 12.システム監査

を選択しました。午後試験の自己採は答えを控え忘れたのでしてません

受験に当たって

参考書は、インターネット等の評判も参考に、合格教本を使いました。

平成23年度【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

平成23年度【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

合格教本を選んだ理由としては、まず何冊も参考書を用意したくなかった(貧乏学生ですから)ので、その点において
オールインワンな一冊だったことがあげられます。
試験範囲の内容説明を網羅しており、午後試験の対策等も付属しており、また添付のCD-ROMに9回分の
過去問が収録されていたので、これ一冊で乗り切ることにしました。

付属していた過去問演習ソフトにはいくつか注文が。
まずわからずに解答を選ばずスキップすると正解でも不正解でもない状態にその問題が分類されますが、
これを後からピックアップできません。結局間違った回答をあえて選び、不正解扱いとして
わからない問題を分別していきましたが、この点の機能改善はしてほしいです。
また、解説がまったくついてなかったので、ここもカバーできれば最強の一冊になると思います。

勉強について

元々は春期試験を受験する予定だったのですが、東日本大震災で特別試験として6月に延期となりました。
春休みにバッチリ勉強しようと思ってましたが逆に春休みなのでやらず、春期試験で受けたら間違いなく落ちてました。(恐ろしく無勉だったので)

で6月26日に順延となったわけですが、今度はまじめに勉強することにしました。
実際に集中してやっていたのは1か月弱だと思います。
片道1時間で大学に通っていたので、この時間を使い、まず参考書を読み進めました。
といっても紛いなりにも情報系の大学に通っているので、既に知っている部分は軽く読んで読み飛ばしました。
また、ネットワークやセキュリティもすでにほとんど知っていたのでここもスキップしました。
大体3週間程度所要したと覚えてます。後になって思いますが、この過程は基礎はできたけど
効果的だったかと言われれば少し疑問が残ります。

で、1週間前に焦るわけです。過去問やってNEEEEと。
ここから一週間はひたすら学校から帰ると演習ソフトを立ち上げたパソコンとにらめっこを繰り返しました。
ここで試験の傾向に気づきました。というのも、過去に出題された問題が流用されていることです。
午後試験は当然完全オリジナルですが、午前に関しては何問かは高確率で流用されています。
なので過去問をやることが直接試験の予習にもなってたわけです。
一巡目は一通り過去問をまず解き、誤ったものはそのままにしてとにかく通しました。
二巡目は逆に時間をかけて間違えた問題の理解と解き直しをしました。
付属していた演習ソフトには解説を表示する機能がなかったのでその度にネットや参考書で調べました。
ここが一番きつかったです。
あとはこれをひたすらループです。解説読み→見ずに解答作成のループです。
これで試験前々日ぐらいまでの時間を使いました。

午後試験に関しては既に知識があるプログラミング、ネットワーク、セキュリティを選ぶのは決めていたので、
残り二問をどうするかを決めました。当然最終的な判断は当日問題を読んで決めますが、
この時点でケアレスミスしそうなデータベースなどは避けようと考えてたと思います。

試験当日

当日は30分前に会場入りしました。はい、勉強できてない時に限って早く会場入りするもんです。
受験者層はまさに老若男女。

こんな感じで、学生服できてる人もいました。工業高校とかかな。
あとはお年召されたご婦人方とかも。ただ一番多かったのは30〜40代の男性ですね。
取り立てて試験は問題なく進みましたが、午前試験終わったら帰る人だらけ。
三分の一ぐらい帰りました。何なんだ、あれ。
試験終わって帰っても自己採せずその日は寝ました。

で、なんだかんだで受かってたわけです。

というわけでまとめ

感じたことまとめます。

  • 情報系の学生なら取っておいたほうがいいとは思いますが、これがあったからどうってわけでもないみたいです。普通自動車免許みたいなもの。
    • 今回学部二年で取りましたが、何年であろうと(勉強量の差はあれど)合格はできるはずです。
      • 一年生とか将来情報系を希望する高校生さんは予習もかねてトライするのもいいかもしれないですね。
    • 手当とかつく会社もあるのでそういう意味では無意味じゃないですよ、もちろん。
  • 問題の出題としては理屈の上での話が多いです。実践的な問題を作るのは難しいとは思いますが。
    • この辺はベンダー系の資格でもトライしたほうがよさそう
    • なので逆に時間かければ情報系を専門としてない人でも取れそうです。プログラミングも過度に突っ込んだ話ではないので、逆にその点では基本情報より優しいかも
      • あくまで個人的な感覚での話ですが…
  • 技術(テクノロジ系)知識だけでの切り抜けは当然ながら無理そうです。マネジメント系、ストラテジ系は一定の仕込がやはり必要
    • 逆にテクノロジ系に自信があれば、他の系に集中してリソースを割けばいいと思います。
    • 応用情報技術者試験なのに、「デリバティブとは何か?」なんて問もありました。何とか正解しましたが情報系の知識だけではだめだということですね。
    • スマートメーターとは何か?」など近年のIT技術の動向を踏まえた問題も出ました。高得点を目指すならこの辺も抜かりなくいきたいですね。
  • 午前試験対策は過去問こそ至高。タイミングや方法はどうあれ一度は通すべき
    • なぜそうなるかを確実に理解して、計算が必要な問題は方法やその理屈を確実におさえ、手を動かしマスターします。
  • 午後試験対策は午前試験の知識がベースにあると念頭に置いて…
    • 既に自信のある分野があればそこはほとんど対策しなくても行けると思います。
    • なければ過去問を使って確実に答えの導出の理由を抑えるべきです。
      • ただ午後試験は完璧な対策は無理なので苦手だと思う人は8割目標ぐらいでもいいと思います。

二年間は高度試験の午前試験の一部が免除なので近いうちにセキュリティスペシャリストかネットワークスペシャリストにでも挑戦したいなと思います。